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サウンド・オブ・カラー 地下鉄の恋
サウンド・オブ・カラー 地下鉄の恋 (JUGEMレビュー »)

 堤真一の「地下鉄(メトロ)に乗って」もいいけど、やっぱりトニー・レオンの憎めないトホホ男ぶりはサイコーなのよね!
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ヴィクの「ハード・タイム」は、半ば女囚ものなのだ。
ハード・タイム
 やっと文庫版「ハード・タイム」を読破した。
 V.I.ウォーショースキーシリーズ最新刊。ハードカバーで随分前に3分の1ほど立ち読みしたけど、文庫になるまで我慢してたのだ。あれ、でも「ビター・メモリー」は我慢できずハードカバーで買ったんだっけ。そして9.11後のヴィクを描くという最新刊「BlackList」は、いつ読めるんだろう…?

 今回は後半が「女囚」ものです。
 何だか子どもの頃にね、「女囚さそり」とか、怖いお姉さん(梶芽衣子)がきついアイメイクで闇の中でこっちにらんでる妖しいポスターを観た記憶があるね。その後は2時間ドラマで、梶芽衣子が無表情な奥様役で登場するたび(でも、女囚だし)と怖がってました。
 あとハリウッドB級、C級映画にありがちな「刑務所で男女ともにいたぶられる美しき女囚」とか、看守長との女同士の死闘とか。あーたたちそんなに監禁緊縛虐待にワクワクしますか? いちばん印象に残ってるのはコミックシリーズ「花のあすか組!」で、わざとあすかや親友のミコが蘭塾に入塾しサバイバルゲームに挑むくだり(あれ? 蘭塾って結局何だったっけか? 私営少年院? 矯正施設?)。ミッドナイト・エクスプレス
 そして女じゃないけど、あのトニー・レオン扮する正義漢の新聞記者が、悪徳汚職刑事に無実の罪に陥れられて入獄させられ婚約者をレイプされる悲惨悲壮無理無体な香港映画「ミッドナイト・エクスプレス/黒獄断腸歌之砌生猪肉(Chinese Midnight Express)」(8月27日に日本版DVD発売予定)。
 そんなのを連想しながら、読んでしまいました。ごめん、ヴィク。

 でもヴィクは強い。知恵と勇気だけが頼りで非力、母親の無念の死の知らせに錯乱し衝動的に自殺を図ってしまう役のトニーよりはずっと強い。あすかと同じぐらい、ムショ内の醜い人間関係にも毅然として対する。そのヴィクさえ、拘束され自由意志を奪われセクハラを浴びせられ続ける過酷な環境に(長くは耐えられない)と内心脅える。生と死の境をさまよいながらやっとムショから解放され…まあ、懲役5年だったりしたら、白髪のヴィクしか拝めなくなっちゃうもんな〜。あとはとんとん拍子に逆襲! 勧善懲悪の満足感、あります。

 今回のヴィクのハードな試練の発端を作ったのは、口をきいた事すらないフィリピン系メイド・ニコラの死。貧困の中、2人の子どもと母を養いたいだけだったこのニコラの末路が、哀れであわれで。
 そして有名人の御曹司ながら、体面しか考えない自己中の両親と姉妹にいじめられている肥満児。この子が勝手にヴィクの元に駆け込んでくるから、誘拐容疑でヴィクが捕まっちゃうわけなのに、よくこんな子の面倒見るよなあ、ヴィクもミスタ・コントレーラスも。

 いつも憎まれ口を叩き合いながら、結局ヴィクに貴重な情報を与えてくれていたマリ・ライアスンが、転職のためすっかり様変わり。いやまあ、昔から長い物には巻かれろ的な男で何かとヴィクを非難してきたけど、かな〜りがっかり…。大詰めでも「この女は目立ちたいだけなんだ」みたいな負け惜しみを言う。まったくどうしようもねえなあ。

 アレクサンドラ・フィッシャーは、整形手術を受け改名して劣等感を克服し、男に媚び華やかなメディアの世界に身を投じた。彼女はヴィクのロースクール時代の同級生で、いかにも典型的「権力を手に入れた嫌な女」かな。彼女の本名をわざと呼び続けるヴィクも、大した皮肉屋だ。ヴィクは彼女の最も屈辱的な、隠しておきたいであろうシーンを目撃し、ビデオテープを入手してしまう。そそ、そこまで…最終的にはテープ原本を切り札に恐喝ですか? とも思ったけど、ヴィクはそんな2時間ドラマの被害者みたいな浅ましいことしないよね?

 それにしても(こんなに働いても相変わらず貧乏で金銭的余裕はナシ、こんなことで自分の人生どうなる)と40代半ばのヴィクがいらつき落ち込む様子、年上の先輩への共感を通り越して、泣けてきたよ…。
 ていうか、ハヤカワさーん、文庫本が1冊1000円以上するっていうのはどうよ? 分厚いの長いのは苦にならないけど、値段が値段が(号泣)。
 読んだことのない作家の作品も読もうかと手を出しては、値段を見て手を引っ込めてます。トホホ…。
 でもさあ、マリとの何億光年前ものゴシップを暴かれ恥をかかされようと、相棒のはずのメアリ・ルイーズ・ニーリイが養子らを守るため手出しできなくなろうと、ジャーナリストのモレルなんてイイ男がヴィクを見込んで励まし、味方になってくれるんだから、いいじゃんよかったじゃん。刑務所の面会室でモレルに手を握ってもらえるシーンなんて、じわりーんときちゃうよ。

 一つだけ気になったこと。フィリピン人メイドは香港でもせっせと働いていて、彼女らに対する香港人雇い主の差別と偏見、不当搾取、性的虐待も社会問題になっている。それでも彼女らが香港に出稼ぎに行くのは、英語が通じるからと重宝されるからだ。
 ところが本作のニコラ・アギナルドはタガログ語と、少々のスペイン語しか話せなかったとされている。うーん、ホントにフィリピン出身? 親がフィリピン系だけど南米などの、スペイン語圏で育ったとか? 
posted by: nancix | この本を読んだ | 19:05 | comments(0) | trackbacks(0) |
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