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サウンド・オブ・カラー 地下鉄の恋
サウンド・オブ・カラー 地下鉄の恋 (JUGEMレビュー »)

 堤真一の「地下鉄(メトロ)に乗って」もいいけど、やっぱりトニー・レオンの憎めないトホホ男ぶりはサイコーなのよね!
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テレビで見た「放浪記」
asahi.com:芸歴70年、昭和伝える 森光子と「放浪記」


 そんなわけで、昨夜は「真酒」お湯割りと「おつまみ納豆」とを相棒に、NHK総合のNHKスペシャル 「森光子・“放浪記”大いなる旅路」と、続くNHK教育の舞台中継「放浪記」を見てしまったのだった。
 ええと、ドキュメンタリーでは森光子さんの後に付き従って芸術座内を歩くヒガシ君の姿を2度ほど見たのだけど、彼はいま、森さんの付き人状態なんですか? 単にその日、特別に大先輩のお祝いに駆けつけただけ?
 舞台劇の「放浪記」は、まだ見たことがなかった。「君の名は」の菊田一夫が脚本、というだけで、お涙ちょうだいのコテコテ芝居だろうと決めつけていた。原作者でヒロインの林芙美子にも、あまりいい印象を持っていなかった。
 ええと、でもこの林芙美子が、トニー・レオンも見たという映画「浮雲」の原作者なんですよね。食わず嫌いを止めて、小説も読んでみよう。

 以前の悪感情をすっぱり捨てて、お芝居を見てみたら、意外にも感情移入しまくりだった。いや、泣かないけど。
 カフェーでお調子者ぶりを披露するのに、あからさまに、美人女給と差別され容貌に関する暴言を吐かれるシーン。
 尽くしてる同棲相手に「病身の自分をネタにし、カモにしているだけ」と罵られ、耐えるシーン。
 よき伴侶にしてパトロンに恵まれ、映画鑑賞にお食事にと浮かれる女性ライバルに比べ、自分は同棲相手に踏みつけられ蔑視されてばかり…だから、ライバルの原稿を出版社に届けるのを躊躇するシーン。
 木賃宿で深夜、必死に原稿を書く、何かに取り憑かれたような姿。庶民の同宿仲間に文章を朗読してもらってほめられ、「そんな優しい言葉を、私は今までかけてもらったことがないんです」と泣き出すシーン。
 助け合って来たはずの女給仲間との、善意のすれ違い。
 うれし楽しいはずの出版記念パーティーで、今までの恩讐が総決算される"キービシー!"シーン。
 脚本家の菊田一夫本人が、脇役で出てくるのにはちょっと笑えた。しかも、晩年の芙美子邸を訪ねてくる菊田役は、あの斉藤晴彦さん! 久しぶりに見るよー。
 芙美子の"初恋の人"を演じていたのは、最近リメイクで話題の"赤い疑惑"など赤いシリーズで、山口百恵&三浦友和とセットのように登場していた中島久之さんだし。そうか、お芝居の世界で活躍されておられるのね。
 かつてドラマで(多彩な役がこなせる、素敵なナイスミドルー!)とひそかに憧れた大出俊さん、山本學さんも、しみじみと、老けたなあ…。

 実在の林芙美子は"女流作家の第一人者"の地位を奪われたくなくて、後輩女性作家の足を引っ張るような人だったそうだけど、あんなに人々のダークサイドを見せつけられて来ては、負けん気が強くても無理もないかもしれない。20代でちゃんと画家の伴侶に恵まれ、養子ももらって、尾道から呼び寄せた母親と4人、自分で設計した持ち家に住めたほど、現代の"負け犬"より恵まれていたんだけどね。
 ていうか、同じように容貌に恵まれなくても、あの東京で一緒に暮らそうと言ってくれる男が複数いただけでも、nancixよりも恵まれてたじゃないかー!(オイオイ)
 そんな彼女も、心臓を患いながらも取材に出かけ、その夜に心臓発作で苦しみ、47歳か48歳でこの世を去ったそうだ。
 お芝居も、晩年、徹夜続きの執筆に疲れ、書机にもたれるように眠りに引き込まれていく芙美子の姿で幕切れ。
 何だか、そのまんま死に神に連れて行かれそうな…。
 人気お芝居にしては、シビアな幕切れだ。
 ライバルが「あなた、ちっとも幸せじゃないのね…」と語りかけるけど、そうだろうか。
 前のめりの戦死って、作家としては恵まれてないかな? 脳梗塞などで倒れ、何十年も寝たきりで、忘れ去られてから息を引き取るよりは。ナンシー関さんのトリビュート特集ムックを読んだところだから、なおさらそう思うんだけど。

 あと、小道具として煙草が活躍しているのも「花様年華」「2046」を連想させて、ちょっと嬉しかったり。捨て鉢な態度、火をもらう時の連帯感、やさぐれ感…。
 ロアン・リンユイのサイレント映画の断片でも、煙草を吸う彼女が実にカッコよかったな。
 しかしこの嫌煙権でうるさいご時世だもの、だんだんこういう演出は減っていくんだろうな…。
posted by: nancix | 演劇関連 | 17:43 | comments(0) | trackbacks(0) |
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